PLASTICS – A


PLASTICS – A
VIZL-1332 初回限定Deluxe Edition (2CD) ¥4,000+税
VICL-64963 通常盤 (1CD) ¥3,000+税
Release: Feb. 21, 2018

結成40周年を祝して開催された一夜限りの再結成ステージを、惜しくもライヴ後2017年2月25日に逝去した中西俊夫の一周忌に捧げる形でリリースするメモリアル・ライヴ盤にして、残されたPLASTICたちによる新たなPLASTICSの物語の始まり、「A」。

オリジナルメンバーの立花ハジメ(ギター)、中西俊夫(ボーカル&ギター)、島武美(リズムボックス)とリンダdada(ボーカル / リンダ&マーヤ、N’夙川BOYS (活動休止中) )、MOMO(キーボード)の5人による全15曲を収録。

mixed & mastered by MAKOTO KUBOTA
recorded by TAKEMI SHIMA & KAZUHITO FUJIKI
recorded at Blue Note TOKYO on May 10, 2016
opening dj KAN TAKAGI
a&r, producer KOJIRO ISHIDA
a&r, artist management TOMOYA KUMAGAI (SLOGAN)

tape researcher TAKEMI SHIMA
art direction HAJIME TACHIBANA
design HAJIME TACHIBANA, MAJIME TACHIBANA (SLOGAN)

photograph TAJIMA KAZUNALI (mild inc.) & KOJI IIDA (ROLAND)
visual co-ordination KATSUFUMI TOMIOKA
SPECIAL THANKS TO:
CHICA SATO, MASAHIDE SAKUMA, SAORI NAKANISHI, HIROSHI FUJIWARA, MOICHI KUWAHARA, KAN TAKAGI, SLOPE, KENICHIRO NAITO, TAJIMA KAZUNALI (mild inc.), KOJI IIDA (ROLAND), KANAKO SASAKI, MITSUO KOJIMA & RYOICHI HITOMI (Blue Note TOKYO), TAKESHI TAKAGAKI

Dedicated to TOSHIO NAKANISHI, We love you oh NO!

#1-CD A
01. I AM PLASTIC
02. WELCOME PLASTICS
03. DIAMOND HEAD
04. IGNORE
05. DELUXE
06. I LOVE YOU OH NO !
07. DELICIOUS
08. DIGITAL WATCH
09. TOO MUCH INFORMATION
10. COMPLEX
11. GOOD
12. ROBOT
13. CARDS
14. INTRODUCTION – COPY
15. TOP SECRET MAN

#2-CD B (Deluxe Editionのみ)
01. COPY
02. CAN I HELP ME ?
03. PARK~Eight Days A Week
04. COPY -EARLY DEMO –
05. TOO MUCH INFORMATION – EARLY DEMO –

 ————-

ロックンロール – いとうせいこう

 2016年5月10日のブルーノートに行けなかった。それでもこうして音源が聞けることは僥倖だ。
中西さんの声がこの時期こんなに張りをもって弾んでいたのかとか、リンダdadaさんの歌い回しも声質もチカさんそっくりだなあとか、ハジメさんのギターがやっぱり独特な線を描いていて素晴らしいとか、思うところは色々ある。
けれどもひとことで言うなら、これがロックンロールというものなのだろうと改めて思わされたのであった。チャック・ベリーとかエルビスとか、やがてはセックス・ピストルズ。そういう偉人たちによって代々奏でられてきたロックンロールの、しかも明らかな王道継承者なのにそう思われなかった非嫡出子、真のロックンロール音楽がここにある。
こんな歌い方はDEVOか中西俊夫しかしなかった。ハジメさんのギターのたまらないよれ方もそうだ。ピコピコ言ってるリズムボックスも、本当はそれこそがもともとロックンロールが持っていてしかるべきチープさ、ゆえの奥深さでもって鳴っている。
パンク革命に次ぐプラスチックス革命、原点回帰のルネッサンスがずっと起き続けていた。そういう、今とは別の歴史、多元宇宙の存在を、ライブ音源を聞いていると切実に感得する。